「AＩに仕事を奪われる」という記事をみる度に
「誰の仕事が？？？」とよく思います。
少なくとも、「未来の子供」にとって
奪われるものってひとつもないよなーと。
いま、自動車を製造している会社に
「馬車を製造している業者の仕事を奪いやがってーー！！」
「御者の職はどうなるんだ！？」
と騒いでいる人はいるでしょうか？
さあ、ここでクイズです！
これ↓は何の仕事をしているところでしょう？
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正解：窓を叩いて人を起こす、人力目覚ましの仕事です。
いま、スマホの目覚ましを見る度に
「ヤヴァイ！！！仕事がこんな機械に！！！」
と、絶望して布団を出ることができない人っているでしょうか？
未来になってみたら、どんな仕事が機械に置き換わろうが
その頃に問題にしている人は多分いないはずなのです。
だから、「AIが奪う」という記事を見るたびに
「なぜ、抵抗を感じる人がいるのだろうか？」
「本当は、なにが嫌なのか？」
ということに興味がつきません。
これってなぜ？？？？
僕の仮説では３つの原因がありそうだと感じています。
・心の奥底にある「無価値感」が刺激される
・「居場所がなくなる不安」が刺激される
・「人間を超えるものへの恐れ」が刺激される
「無価値感」については、自分たちのやっている仕事が
機械でもできてしまうということ。
何年もかけて身につけていた技術や知識が、
弟子にも部下にもなっていない、トレーニングも受けていない
血も汗も流していない機械にあっさりできるようになってしまう。
・・そうなると、人間たちが努力して
積み重ねてきたものはなんだったのか？ということです。
「居場所がなくなる不安」については、
これも実は無価値感と繋がっていて
（価値のない自分が）いる場所がなくなったらどうしようという感覚ですね。
みっつめの、「人間を超えるものへの恐れ」。
例えば、将棋やチェスのチャンピオンが
AIに負かされるということがありました。
それは自分の能力を超える可能性があるものの誕生や
さらにはそれらの「知能をもった存在」が
どのようなことをするのか分からないという不気味な感覚を
感じる方がいてもおかしくないのかな・・と。
そして、これもまた実は「無価値感」に繋がってきます。
無価値感がベースにある状態にあると
「能力を高めよう」「知識を増やそう」「実績を積み重ねよう」
というところに逃げる場合があります。
でも、どんな努力をしても積み重ねをしても
絶対に敵わないかもしれない相手が現れようとしている・・・
まあ、無価値感がそんなにないのであれば
「自分より出来るのがいるなら、任せちゃお♪」となりそうですよね。
AIにできることは、どんどん任せてしまえばいいのです。
だから「AIが奪う！！」という記事を見るにつけ
論理的というより感情的な恐れや嫌悪感で
漠然と不安に感じている方が書いているのかな？？と思うわけです。
コンピュータとロボットで社会が回されていく様子が
気味が悪いとか、「人間の居場所」がなくなるようなイメージとか？
が、そもそもそれを望んで
進めているのが、確実に我々人間です。
「楽をしたい」「怪我をしたくない」「時間をかけたくない」
「安心がほしい」「遊びたい」「死にたくない」
「子孫を残したい」「若さをキープしたい」「エネルギッシュでいたい」
これらの願いの先にいるものが「AI」ではないのかな？と感じるのです。
その先の究極の願いは「思っただけで叶う」という世界。
そして、「思っただけで叶う」を
この現実世界で実現するということは
世界をヴァーチャルに近づけていくということになることでしょう。
実際に我々は現在生活のかなりの部分を
「モニターを見ながら」「タッチパッドで指を動かすだけで」
できるようになってきています。
さらにこれは進化することになるでしょう。
頭のなかで描いたものが、そのままコンピュータに伝達される技術が開発中です。
つまり、文字通り「思っただけで」
自動的にやってくれるものに近づいていっているということです。
それは「意識で生活を回す」「意識で社会を回す」
ということと、ほぼイコールに見えるのですが
あなたは、どう思いますか？
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