『自分に正直になる』と『周りに配慮する』は両立できる。「ピンと来なくなった」場合、そもそもインスピレーションではありません。

最近、立て続けに聞かれたことがあります。

『自分の気持ちに正直になるって言って
　周りに迷惑をかける人ってどう思いますか？』

『そういう人にドタキャンされてモヤモヤ
　してるんだけどなんなんでしょう？』

あーーー、あと！

『みんなが気を配って上手くいったことを
　自分が引き寄せた！！！って自慢してた人がいて
　嫌な気分になりました。』

というのもありました。

これらについて共通していることがあります。
『周りへの配慮が欠けている』ということです。

LDMでも、自分に繋がること、自分を大切にすることの大切さは
お伝えしています。

それは、まず最初に自分をしっかりと満たすところから。

その時に、嫌なことは嫌と言う。
好きなことを生活や人生の中心にしていく。

特に、自分を犠牲にして他を優先している方は
ハッキリ意識した方がいいです。

それは、自分が望んでいることが分からなくなっているから。

さらにそれは、他者と自分の望みの区別を
つけられなくなってしまうということへつながっていくのです。

自分の欲求や望むもの、自分にとっての快が何かを
掴むことは、本当の願いを叶えるためには必須です。

でも、同時にそれは
他人には関係のないことなのです。

あくまでも、自分の世界の中だけの話です。

f:id:horiuchiyasutaka:20161219233359j:plain

先日、LDMの受講生さんにこんな話を聞かせていただきました。

『いまいる職場を辞めることにしたんです。
　それは、もう自分には合わないと感じたから。
　
　以前の私でしたら、“ もう、こんなところにいられない！！ ” と
　周りへ恨みつらみ、憎しみの感情をぶつけて辞めるところでした。
　
　でも、今回はお店の関係者ひとりひとりに手紙を書いて
　渡したのです。』

・今いる場所と合わなくなる。

・自分の感覚では違和感を感じるようになる。

・違和感を感じるようになる。

・・であれば、その感覚に従ってそこから卒業することは
自分を大切にすることになるでしょう。

同時に、関係者に配慮するということも
可能だということです。

自分の居心地のよさと、周りの居心地のよさを両立させる
方法を見つけることはできるのです。

そして、誰かとした約束があって違和感を感じた場合
僕であれば『即キャンセル！！！』という判断はしません。

まず、そもそもキャンセルしたくなるような
約束をしてしまったのはなぜか？
ということをしっかりと掘り下げます。

でなければ、二度でも三度でも繰り返してしまうからです。

経験上、本物のインスピレーションに
基づく決断であれば
途中から違和感を感じることはないのです。

途中から違和感を感じる場合には
当初、決断した時点でその感覚に余計なものが混ざっています。

となると、なぜ偽物のインスピレーションに従ってしまったのか？
または判断を曇らせるような何かを招いてしまったのか？

そこを徹底的に内観して原因を見つけていきます。
それを見つけないとまた繰り返すことになるから。

さらに違和感があっても
敢えて『キャンセルしない』で
そのまま約束を守ることもあります。

違和感の正体をハッキリさせるためです。

何にモヤモヤすることになったのか？
嫌悪感を感じることになったのか？

実際にやってみるのも意外と手取り早かったりします。

それが自分にとってどれだけ嫌で
しんどいのかを体験することができるから。

極端な話

『もう、こんなの二度と、二度と
　嫌っっ！！！！！！！』

というぐらい骨身に染みさせてしまいさえすれば
二度と人生にそれを招くことはなくなります。

この場合は、『二度と嫌っっ！！！』を
細胞の奥の奥の奥にまで染み込ませます。

こうすれば、後は次に同じような出来事が近づいたときに
瞬間的に『ごめんなさい。出来ません。』とスパっと
断ることができます。

ですので、僕の中では『自分に正直になる』と
『周りに配慮する』を両立できる道は常に探るようにしています。

「ピンと来なくなった」場合には、大抵そもそもインスピレーションでは
ありませんので、こういったことを意識しています。